2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

東京大学アカデミックコモンズ地点遺跡見学会

表題の見学会に行ってきました。普段は金網越しにしか見れない総合図書館前の発掘現場が間近で見られるとあって、主催者の予想を大きく上回る人出があったようです。素晴らしい。とはいっても現役学生の姿は少なく、中高年の方が多いようでした。開催時間中…

軍機保護法等の制定過程と問題点

今から約70年前、満州事変、日中戦争と国際情勢が緊迫する中で、軍事上の秘密の保護に関する法制度の整備もまた活発に進んでいました。一連の法整備の過程とその問題点を指摘した論文を読みました。 林武、和田朋幸、大八木敦裕「研究ノート 軍機保護法等…

お前はただの現在にすぎない―テレビになにが可能か

TBS闘争を契機に同社を退社しテレビマンユニオンを創立した萩元晴彦、村木良彦、今野勉の3名によるテレビ論の古典的名著を読みました。1953年にテレビ放送が開始されてから15年余、技術的にも方法論的にも依然メディアとしての方向性が定まらない段階にあっ…

シンポジウム「学生とともに考える学徒出陣70周年ー記憶と継承」

表題のシンポジウムに行ってきました。小柴ホールが半分くらい埋まっていたので80人くらいは来ていたのでしょうか、若い学生も多かったのがちょっと意外でした。質問に立った学部一年生の方もいて、少ないとはいえこのテーマに興味を持っている学生もいたの…

「挙国一致」内閣期における内務省土木系技術官僚

政党内閣が崩壊し挙国一致内閣が成立していった1930年代の政治状況の中で、内務省の土木系技術官僚たちはどのようにして自らの利益を実現しようとしていたのでしょうか?そこには、土木事業における技術的合理性を理想としつつも、利益実現のために政治と関…

日露戦争と日本在外公館の"外国新聞操縦"

1904年、日露戦争開戦。極東の小国が大国ロシアに挑んだ戦争の遂行にあたって必要とされたのは軍事力だけではありませんでした。主として戦況に関する報道に日本の意思を反映し、また黄禍論の拡大を防止することを目的として、各国に設置された在外公館を通…

クローズアップ現代「知られざる“同胞監視” 〜GHQ・日本人検閲官たちの告白 〜」

表題のドキュメンタリーを見ました。昨今のNSAによる盗聴のニュースが背景にあるとはいえ、こういう歴史の1ページに光が当たるのは歴史学に携わる者としてはまず嬉しいところです。自分自身は検閲史が専門ではないのですが、以前縁あって『「戦艦大和の最期…