JAXA@三鷹一般公開レポート

日曜に行ってきたJAXA三鷹一般公開のレポートです。twitterでブログ書きますとつぶやきreplyまでもらってしまった手前、書かざるを得なくなりました笑。あまり写真を撮らなかったので、やや冗長なレポートになってしまいそうですが、興味のある方はどうぞお読みください。



到着は午後1時半頃。ちなみにJAXAは初めてだったのだが、隣接する海上安全技術研究所の一般公開には行ったことがある。三鷹JAXAは旧航空宇宙技術研究所だったため、エンジン実験設備や風洞設備が多く、ダイレクトに宇宙に関係する施設は少なかったという印象を受けた。なお調布飛行場に隣接する第二会場でも一般公開が行われていたようだが、そちらには行けなかった。


1M×1Mの遷音速風洞JAXAスーパーコンピューター→再生型生命維持システム&スペースデブリの研究→食堂で食事→エンジン研究設備→2×2M遷音速風洞→1.27M極超音速風洞→6.5×6.5M低速風洞→水素燃料・極超音速エンジンの研究→60CM磁力支持天秤装置と磁力支持風洞→全体展示コーナーの順で見学。特に印象に残ったのは以下だった。



1-風洞全部

風洞展示を4つ回ると景品がもらえるというスタンプラリー*1があったこともあり、敷地内のほぼ全ての風洞を見学した。なぜ大きさの違う風洞がいくつもあるのか疑問に思ったのだが、最後に見学した低速風洞の職員の方に質問してその疑問が氷解。実験模型がまだおおざっぱな初期段階では小さい風洞でコストをかけずに実験ができる。だが、各部品が精巧に作りこまれた最終段階では、大きな風洞でないと小さな突起などの起こす空気の流れの変化を測定できないのだそうだ。こんなにたくさん風洞あったら仕分けされるぞ笑とか考えてしまったのだけど、やはり必要性はいろいろあるんですね。

なお、一番大きかった風洞は撮影禁止だった。三菱重工と共同でMRJMitsubishi Regional Jet)の研究をしているため、精巧な模型(三菱の所有物)があるからということだった。


2-スパコン

見学・・・といっても無味乾燥なコンピュータールームを外から見ただけだった。富士通製のスパコンがズラーっと並んでいてある意味壮観。他のJAXAの研究所とネットでつないでいるらしいが、具体的にどういう運用をしているのかはよくわからなかった。建物が割と新しめなのが印象的。


3-再生型生命維持システム&スペースデブリの研究

実は高校時代の後輩I君がスペースデブリの方で研究をしている。それもあって訪問したのだけど、彼自身この人出は予想以上だと語っていた。デブリの展示も面白かったのだけど、隣室でやっていた再生型生命維持システムの一部に関する模擬実験が非常に良かったと思う。水を電気分解して酸素と水素を取り出すという実験だったのだが、水槽中の試験管に水素の泡2に対して酸素の泡1のペースで泡が浮かび上がるというものだった。水=H2Oを直観的に理解できるいい実験なのではないだろうか。興味津々で眺めていた子どもたちが印象深い。




最後に

毎年どのくらい気合を入れてこの一般公開が開催されているのかはよく知らない。しかし、一連の仕分け報道及び山崎飛行士の初飛行などもあり、かなり盛況だったといえるのではないだろうか。公開に参加していたJAXAの職員の方にもいくつか質問したが、非常に快く対応してもらえた。上記の実験のように先端的なシステムの一部をわかりやすい実験で再現するという手法も、幅広い見学者を考えると非常に良かったのではないかと思う。こういう大々的な公開は年に一度やるだけでもかなりの負担なのかもしれないが、簡単な所内ツアーやごく一部のみの公開という形で、頻度を増して公開されることを望む。

*1:ちなみに景品はロゴ入りエコバッグでした