安田講堂工事現場学内公開


耐震補強のため工事中の安田講堂内部が学内向けに公開されたので見学してきました。写真や装飾品の展示など予想以上に充実していました。


安田講堂安田財閥創始者安田善次郎の寄付により、後に総長になる内田祥三や岸田日出刀らの設計によって1925年に完成しました。1968年の東大紛争では全共闘により占拠、機動隊サイドでは後にあさま山荘で用いられる鉄球作戦も検討されたものの、最終的に放水作戦にとどまったため建物は生き残りました。占拠後は荒廃していたものの徐々に復旧し、1991年からは卒業式の会場として使われ始めます。


耐震工事を担当しているのは清水建設なのですが、同社は前身の清水組時代に講堂の建設を担った建設業者でもあり、今回の工事を請け負ったのもそのことが背景にあるそうです。案内係を務めていた社員の方が、竣工時に清水組関係者が着ていたものと同じ法被を着ていたのが印象的でした。


関係者の方々に感謝申し上げます。貴重な機会をありがとうございました。



「帝大」と記された電球。欲しい。



上棟式が行われた際の棟札。かっこいい。



清水建設の法被。地鎮祭などの特別な時に使用するそうです。



こんな感じで工事中。



講堂西側(100分の1設計図)


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